不動産の売却はとにかく時間がかかります。ここは気長に「果報は寝て待て」の姿勢でいってみようか、という方はそれでもいいのかもしれません。が、いやいやそんなこと言っていられないという方は、不動産買取りという手段を検討してみてはいかがでしょうか。
不動産買取りとは、不動産仲介業者を介さずに、買取り再販業者に直接売却する方法です。買い取った業者は、物件をリフォーム・リノベーションし再販売して利益を得ます。
不動産買取りのメリット・デメリット
それでは、不動産買取りのメリット・デメリットを考えてみましょう。
不動産買取りのメリット
- 売却期間が短い
- そのため資金計画が立てやすい
- 他人に知られることなく売却できる
- 原則、仲介手数料がかからない。ただし媒介契約を結んでいる場合は、手数料がかかることもあるので注意
- 売主の契約不適合責任(瑕疵担保責任)が免除される
- 内覧対応の手間が省ける
不動産買取りのデメリット
- 売却額が低くなる
- 買取りできる業者が限られる。とくに戸建住宅の場合
簡単に言えば、早くお金が手に入るし面倒なことが少なくなるけど、手にする額がかなり減ってしまう、ということです。金額的には相場の6~7割という話を耳にしますが、仲介の場合、売出し時に高めの金額設定をしますので、実際には5~6割になっているのではないかと思います。
そもそも「相場」という概念はやっかいです。現在売れていないということは、その金額を相場と見るのは難しいということにもなりますので。
価格がつきづらい物件に有効
不動産買取りは、価格があまりつかない物件に対して、有効な手段だと思います。例えば、地方の物件で価格がつかないし買い手もつかなくて困っている、築年数が経っていて老朽化している、再建築不可のため大幅に価格が下がってしまっている、といった場合です。そもそも物件価格が低ければ、売却額が5~6割になったとしても、その差額よりもメリットとして挙げた部分のウエイトが大きくなってくるからです。
地方にある実家が空き家のままなかなか売却できない、行ったり来たりするのも大変だし…という方には、検討する価値があるのではないでしょうか。必ず買い取れるという訳ではありませんが、一度ご相談いただけたらと思います。