実家問題にお悩みの方の相談室をはじめました。実家の不動産売却、耐震リフォーム、片付けなどに関する相談をお受けいたします。まずはお話をうかがうところから。相談のスタートは、お互いの信頼関係が築けるかどうかが大切だと思っています。
対象世代は、私と同世代(還暦前後)を想定
私と同世代の方は、ちょうど「実家」をどうするかについていろいろと考える時期だと思います。そして同時に、自分のセカンドライフについても考える時期です。
このブログで書いていることは、すべて自分の問題でもあり、けっして他人事ではありません。共感することや、参考になることがあれば、大変うれしく思います。そして相談することによって解決できそうなことがあれば、どうぞお声がけください。
もちろん世代を限定しているわけではありませんので、すべての年代の方からご相談をお受けいたしますし、お役に立つことができたらうれしいです。
そもそも「実家」とは
以前であればここは広辞苑の出番だったのですが、せっかくですので今話題のChatGPTに質問してみます。以下回答です。
「実家」という言葉は、一般的には個人が生まれ育った、または家族と共に暮らしていた家を指します。「実家」は、一時的に別の場所に住んでいる場合や、結婚や就職などで独立して別の場所に移った後も、自分のルーツや家族の拠点として重要な存在となることがあります。また、実家はしばしば、人々が故郷や家族とのつながりを感じる場所としても捉えられます。
といった答えが返ってきました。
私がイメージしている実家もだいたい同じです。家族との思い出がつまっている場所であるからこそ、いろいろ難しい問題がでてくるのだと思います。また実家が遠方にあってなかなか行ったり来たりできないなんてこともあるでしょう。そういったことがさらに実家問題を難しくしているのでしょう。
実家問題は四世代にわたるテーマ。孫が鍵を握る
さて実家というと、普通は自分の生まれ育った親の住む家を思い起こします。もちろん私もそうです。でも私たちの世代においては、子供がいれば(独立していても同居していても)、すでに自分の家も「実家」になっているということを忘れてはいけません。
ということは、親の家もそうですが、自分の家をどうするかも実家問題なのです。さらに孫(ひ孫)がいるとすれば、孫は実家問題解決におけるキーパーソンになります。実家問題を明るく解決していくためには、孫のため、ひ孫のためと考えることがエネルギーになります。このことについてはいずれまたコラムに書かせていただきます。
実家問題はつごう四世代にわたるテーマなのです。
相談室では、大きく分けて3つの問題に対応
実家の悩みとして思いつくものをいくつか挙げてみます。
- 実家にある自分の荷物を片付けなければならない。
- 実家にモノがあふれている。親がモノを捨てない。
- 高齢の親が住んでいるけれど、建物は大丈夫なのか。
- 高齢の親が生活しやすいようにリフォームできないか。
- 空き家のままになっている。どうしたらいいのか。
- 不動産としての価値はあるのか。売却できるのだろうか。
- 相続のことが心配。
これらの悩みを分類してみると、
- 住宅の片付けの問題
- 住宅の安全性、快適性の問題
- 不動産価値としての問題(売却できるのか、空き家になっている等の問題)
- 相続の問題
の4つに大きく分類されるのではないでしょうか。
私は、主にこのうちの1~3の問題について対応させていただこうと思っています。
【実家どうする。相談室】をはじめたわけ
目標は住宅の資産価値を高め次の世代に受け継ぐこと
私はこれまで、木造住宅の耐震診断・耐震補強を中心としたリフォームの仕事をしてきました。多くの方がご存じかと思いますが、昭和56年以前の木造住宅は、建築基準法に則って建てられていたとしても現行基準の耐震性が担保されていません。そのため、自治体は助成をしながら木造住宅の耐震補強を推進してきました。
私も昭和56年以前に建てられた木造住宅に住む方の仕事を多く手がけることになりました。結果として私のクライアントはほとんどがセカンドライフを迎えたシニア世代の方となったのです。
そこで私が一番に感じたこと。それは、家の中になんとモノがあふれているのかということでした。
これは何とかしなくてはという気持ちから、整理収納アドバイザーの勉強を始めました。
こうして耐震の仕事は、整理収納の仕事につながっていったのです。
さて、住宅をリフォームするということは、その資産価値を高めることに他なりません。これまで日本の木造住宅は30年ほどのサイクルで建て替えられてきました。しかし本来、木造住宅はきちんと補強し手入れすることによって、その倍以上の耐用年数をもつことができます。そうすれば住宅は少なくとも二世代、三世代にわたって使用可能なのです。既存住宅の資産価値を高めて若い子育て世代に受け継いでいけば、それはSDGsの目標11「住み続けられるまちづくりを」に貢献することもできます。
私が宅地建物取引士や公認不動産コンサルティングマスターの資格を取得したのは、今ある不動産の資産価値をできるだけ高めて次世代に残す仕事がしたいと考えたからです。
こうして私の仕事は、耐震、整理収納、不動産コンサルとつながっていきました。
そして気が付きました。この3つのテーマは、まさに実家問題のテーマそのものだったのです。
それがこの相談室をはじめた理由です。もちろん資格があれば問題が解決できるというものではありません。それぞれのケースに固有の問題もありますし、相談というのはお互いの相性や信頼関係がとても重要です。まずはお話をしてからのことだと思っています。